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April 02, 2005

グラフィックデザイナーである前に

4/1(金)夕食は来客Mさんとともに「若鶏と芽キャベツのトマトソーススパゲティ」「水菜・さらし玉ねぎ・ズッキーニ・プチトマトのヨーグルトドレッシングサラダ」「小アジ南蛮漬」「豆腐屋の豆腐入りシュウマイ」差し入れの酒「染井櫻」で。

昼過ぎに白金台にて打ち合わせ。その後数年前から行こうという気だけでそのままになっていたD&DEPARTMENTに家族三人で立ち寄った。D&DEPARTMENTといえばナガオカケンメイさんである。4、5年前に読んだデザイン雑誌のナガオカさんの対談記事を思い出す。ナガオカさんが会社勤めのグラフィックデザイナー時代に、ポスターをつくることができなくなってしまったというエピソードのことを。実は私も同じ様な経験をして一度グラフィックデザインに興醒めした身である。
 学生時代に、あるグラフィック年鑑の審査会のアルバイトに誘われて、応募されたポスターなどを会場の床一面に並べる作業をしたことがある。応募作品の中には自主制作ポスターもある。その内容は「環境問題」や「人権問題」がテーマになったものが見られた。ここで疑問が湧いた。例えば環境について問題提起をするならば、そのポスターの作者は実生活においても何か行動をおこしているのだろうか? 次に、これらの自主制作ポスターは年鑑に掲載されることのみを目的につくられたのではないだろうか? となり、一気に興醒めした。もしそうだとしたら単純に悲しい。また同じ頃、良くもない商品を消費者に買わせてしまうというイメージ広告の存在に、グラフィックデザイナーも荷担していると感じてしまい勝手にダブルパンチをあびた気分になった。一体自分はなぜグラフィックデザインに興味を持ったのか、将来何を目指せば良いのがか分からなくなってしまったのである。学生だったこともあり頭が硬いというか、許容範囲が狭いというか、なぜか正義でなければ悪だと白黒はっきりさせないと気が済まない性格だったのが今となっては笑えるが。しかし一気に冷めたことは事実だ。
 グラフィックデザインに興醒めした後は、CG制作会社に就職。続かず次にフリーター時代(バーテンや電気屋)、ポルノ出版社編集、複数のデザインプロダクション勤めでやっと社会復帰をして、今はフリーランスのグラフィックデザイナー。興醒めしたところに戻るのは変だと言われそうだが、自分ではこれが自然の成り行きだった。他のことをしてみて分かったことで、この世界が好きなのである。性に合っているのである。
 グラフィックデザインと言ってもさまざまで、普段仕事として企業から受注するコミュニケーションツールの制作という類のものがあれば、自分でテーマを持ってかたちにするものもある。後者こそ、これから私が向かう場所である。グラフィックデザインというカテゴリーの枠の中で語るものではないかもしれない。
 そのテーマとは? これまで有言実行型できたが、かたちにしてから発信することにします。ナガオカさんも最初の一歩を踏み出して現在に至った訳である。自分の言葉で語り、自分の意志で行動するという人間に。単純にこれでいいとうなずける生き方を。
 昨日、生活環境を調布周辺に変えることが決定した。近くには深大寺、野川公園、多摩川など。現在住んでいる幡ヶ谷も好きだが、もう少し心が落ち着き、情報量を少なくした場所に移り住む。5月中旬転居予定。後日お知らせいたします。

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投稿者 fumitoku : April 2, 2005 12:00 AM